2026/08/31

EC物流では、誤出荷や送り間違いは、お客様からの信頼を損なうだけでなく、再発送費用や返品対応など余分なコストの発生にもつながります。
「最近、出荷ミスが増えてきた」「繁忙期になると誤出荷が起こりやすい」と感じている企業も多いのではないでしょうか。
誤出荷は担当者の注意不足だけが原因とは限りません。作業手順や倉庫レイアウト、ロケーション管理、検品方法など、物流の仕組みを見直すことで防げるケースもあります。
本記事では、誤出荷が発生する原因と、物流現場で実践したい5つの防止策、物流品質を高めるための継続的な改善方法について解説します。

誤出荷を防ぐためには、まず「なぜミスが発生したのか」を把握することが重要です。代表的な原因として、次のようなものが挙げられます。
作業量が増加すると、作業進捗や集荷時間を意識するあまり、焦りが生じやすくなります。時間に追われることで確認が不十分になり、普段は起こらないようなピッキングミスや確認漏れ、梱包ミスにつながることがあります。
商品や数量、送り先などを確認する工程を、作業時間の短縮や「間違っていないはず」という思い込みから省略してしまうと、誤出荷の原因につながります。忙しいときほど、決められた確認工程を確実に実施することが大切です。
棚から商品を取り出す際に、別の商品をピッキングしてしまうケースです。商品数やSKUが増えるほど、目視だけで正確に判断することが難しくなります。
色違い・サイズ違い・容量違いなど、外見が似ている商品が隣り合って保管されていると、取り違えが起こりやすくなります。
担当者によって作業方法や確認方法が異なる状態では、ミスが発生するリスクが高まります。特定の担当者が休むと作業が進まないといった状態も、物流体制を見直すサインです。
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商品の保管場所を明確にし、誰が作業しても迷わず商品を取り出せる環境を整えましょう。
ロケーション番号をわかりやすく表示することはもちろん、似た商品を離して保管する、出荷頻度の高い商品を取り出しやすい場所へ配置するなど、ピッキングしやすいロケーションを設計することが誤出荷防止につながります。
ピッキング、検品、梱包、出荷までの作業手順を明確にし、担当者による作業品質のばらつきを減らします。
写真や動画を活用したマニュアルを整備しておくと、新人や応援スタッフでも作業内容を理解しやすくなります。変更が生じた際は更新をおこない、常に最新のマニュアルにしておくことも重要です。
商品・数量・送り先など、重要な確認ポイントを明確にし、必要に応じてダブルチェックを行います。
ただし、すべての工程を二重に確認するのではなく、特にミスが起こりやすい工程を見極め、効率と品質のバランスを考えて確認方法を設計することがポイントです。
目視確認だけに頼らず、WMS(倉庫管理システム)やハンディターミナル、バーコードなどを活用することも有効です。
システム上の出荷データと商品のバーコードを照合することで、人の記憶や経験だけに頼らず、物理的にミスを防ぐ仕組みをつくることができます。
誤出荷が発生した場合は、「誰が間違えたか」だけを見るのではなく、「どの工程で、なぜ間違えたのか」を確認しましょう。
原因を記録し、ロケーションや作業手順、確認方法などを見直すことで、同じミスの再発防止につながります。
誤出荷防止は、一度対策を行えば終わりではありません。継続的に物流品質を高めるためには、日々の改善活動が重要です。
まずは、誤出荷の件数や内容、発生した工程などを記録しましょう。そのうえで原因を分析し、必要に応じてマニュアルや作業ルールを更新します。
また、改善した内容をスタッフ間で共有し、同じミスを繰り返さない仕組みをつくることも大切です。
「ミスが起きる→原因を確認する→改善する→効果を確認する」というサイクルを繰り返すことで、物流品質の向上につながります。
□ ロケーションは最新の状態になっていますか?
□ 類似商品を近くに保管していませんか?
□ バーコードやハンディターミナルを活用していますか?
□ マニュアルは定期的に更新されていますか?
□ 新人・応援スタッフへの教育体制は整っていますか?
□ ピッキングの作業動線は適切ですか?
□ 誤出荷の事例をスタッフ間で共有していますか?
□ 必要な工程でダブルチェックを行っていますか?
一つひとつは小さな確認でも、積み重ねることで誤出荷防止につながります。

誤出荷は「担当者の注意不足」だけで起きるのではなく、物流体制や作業工程、倉庫環境などに改善点が隠れているケースも少なくありません。
誤出荷を減らすためには、ロケーション管理や作業ルールの標準化、WMS・バーコードの活用など、ミスが起きにくい仕組みをつくることが重要です。
また、発生したミスを記録・分析し、継続的に改善することで、物流品質を安定させることができます。
もし繁忙期のたびに誤出荷が増えている場合や、自社での物流改善に限界を感じている場合は、物流会社へ相談することも有効な選択肢の一つです。自社だけでは気付きにくい課題を第三者の視点から見直すことで、より効率的で安定した物流体制を構築できる可能性があります。
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