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【EC物流改善】梱包方法の最適化で物流コスト削減へ

物流コラム

2023/12/06

 

 

ECショップでご購入いただいたお客様へ大切な商品をお届けするために欠かせない物流管理業務。

ECショップの利用者数は年々増え続けていますが、それに伴い物流管理業務にまつわるコストも燃料費や人件費の高騰を受け、これから大きな影響を受けることが予想されます。

さらに「物流2024年問題」も目前に迫り、コストを抑えつつも安定した物流業務の運営が求められます。

この記事では、物流業務の一つである「梱包」に焦点をあて、物流コスト削減へ向けた改善ポイントと取組をご紹介いたします。

 

 

この記事はこんな方にお勧め!

■物流コストを見直したいが、見直すポイントが分からない

■発送作業の効率化を図りたいがどうしたらいいのか分からない

■輸送費を少しでも削減したい

■梱包作業の生産性を向上したい

■輸送途中の商品破損を減らしたい

 

 


 

 

 

物流コストとは?

 

 

 

 

物流コストとは、製品や商品を生産者から最終消費者まで効果的に輸送し、保管・配送するためにかかる費用の総称です。

物流コストは主に 輸送・運送費、荷役費、保管費、包装費、物流管理費の5項目に分けることができます。

 

 

① 輸送・運送費

輸送・運送費は、主に宅配便の配送料、トラック輸送に係る運賃、海上・鉄道・航空輸送などの輸送外注費を指します。

自社の保有するトラックで輸送を行う場合は、ガソリン代や運転手の人件費、減価償却費なども含まれます。

 

 

② 荷役費

荷役作業にかかる費用全体のことを指します。具体的には、荷物の入出庫や運搬、積み付け、仕分け、ピッキングなどにかかる費用です。

また、荷役作業を行う設備の設備費、荷役人件費のほか、外注する場合は外注費用も含まれます。

 

 

③ 保管費

製品や商品を取引先やお客様に納品するまでの間、一定の場所で商品の品質や数量を保持する際に必要な費用を指します。

倉庫の賃貸費用のほか、自社倉庫の場合は管理費などの保管設備費にくわえて、火災保険や保管人件費も費用に入ります。

 

 

④ 包装費

商品を包装・梱包する際にかかる 人件費、資材費、外注費、設備費などを指します。

そのほか、オリジナルで包装紙や段ボールをデザインし作成している場合は、デザイン・印字費用も入ります。

自動化された包装ラインや梱包機器を導入する投資や維持費は包装費に該当します。

 

 

⑤ 物流管理費

物流を管理する人件費、物流を管理する事務所の賃料のほか、物流システムや受発注システムの導入・利用料などを指します。

また人件費には作業スタッフ、営業担当や物流担当者も該当します。

 

 

物流コストの削減を目指すうえで、それぞれの項目に対し、現時点でどれぐらいのコストがかかっているか把握しておくことがコスト削減への第1ステップともいえます。

 

 


 

 

物流コストの推移と改善の必要性

 

 

 

 

 

物流コストは年々上昇傾向にあり、今後も上昇していくものと予想されています。

中でも物流の3大コストといわれる 人件費、配送費、保管費は、燃料費の高騰に加え人手不足による輸送費の高騰などが要因となり、これから物流コストへ大きな影響をもたらすとされています。

3大コストである 輸送費、人件費、保管費 これら3つの費用に対し、改めて業務内容を見直し、ムダ・ムラを排除するアプローチを行うことで予想されるコスト増加への削減に大きく繋げることができます。

 

ECの利用者増加に伴い、ECショップの出店率も増加することが予測されています。

数あるECショップの中からお客様に選んで頂くために、今後はさらなるリードタイムの短縮や配送料金の無料化が求められます。

多くのお客様にご利用頂きながら、確実に利益を出すために物流業務の効率化によるコスト削減は必須事項といえます。

 

 

多数ある物流工程の中で、今回は「梱包」にポイントを絞り、コスト削減へ繋がる多方面からのアプローチ方法をご紹介いたします。

 

 


 

 

梱包の最適化

 

 

 

 

商品を発送するにあたり、必ず発生する「梱包作業」。見直すことが難しそうなポイントですが、梱包作業全体を再設計し、最適化することにより多方面から削減効果を得ることができます。

改善ポイントを交えながらご紹介します。

 

 

1. 作業ルールの明確化と統一化で資材費の削減へ

梱包を行う作業者全員が同じ梱包・包装方法を行っているか、確認しましょう。

梱包作業者が各々のやり方で梱包作業を行っている場合、過剰な梱包や包装をしてしまっている場合があります。

梱包方法や包装方法に明確なルールがない場合、まず作業者全員が同じ手順、方法で梱包作業ができるよう、ルールを明確にしておくことが大切です。

資材も包装コストの一部ととらえ、商品の破損が起こらないようしっかりと梱包しつつも、無駄のない資材を使用するバランス感が重要です。

梱包ルールを整え、過剰包装をできるだけ削減することで、資材費の削減につながります。

 

 

2. 商品に適した梱包で輸送費の削減へ

商品サイズに適した梱包を施し発送しているか見直しを行いましょう。

商品に対し、明らかに大きい箱を使用して発送している場合は、梱包箱サイズの見直しにくわえ、予め折り目がついたサイズ調整が可能な梱包箱を導入することにより、資材の種類を増やすことなく多くのサイズで梱包することができます。

また箱ではなく袋で発送することはできないか検討する事も1つの方法です。内側に気泡緩衝材がついた袋を導入することで商品の破損を防ぎながら箱よりも小さなサイズで発送することが可能です。

梱包サイズが縮小されることにより、輸送時の積載率が向上し1度により多くの商品を輸送することができます。

梱包の適正化による梱包サイズの縮小は、輸送コストの削減につながります。

 

 

3. 梱包資材の見直しで生産性の向上と破損率の低減へ

使用している梱包資材を商材に合わせた梱包箱へ再設計することで、生産性の向上につながり、なおかつ人件費の削減に繋がります。

定期的に同じ商品を発送する定期発送や、毎月一定数の出荷が見込める商品がある場合は、その商品に合わせた専用の発送箱を作成することもコスト削減に有効です。

箱の組み立てをワンタッチ仕様にすることで作業時間の削減ができます。さらに商品が箱の中で動かないようぴったりのサイズで設計する事により緩衝材の削減と破損率の低減につながります。

「何となく」で使用している段ボールや包装資材について、商品形態や売上個数によって資材に工夫を加えることで生産性の向上と破損率の低減を通したコストの圧縮が期待できます。

 

 

4. 自動梱包機の導入で梱包品質の向上と人件費削減へ

出荷個数と作業内容に見合った適正な人員配置ができているか確認しましょう。

少ない人数で多くの出荷作業を行う場合、リードタイムに追われ早さ重視での作業になり人的エラーをはじめとする作業品質の低下を招きます。

作業の品質と生産性を見直す方法の一つに自動化の選択肢も視野に入れると良いでしょう。

梱包プロセスの一部もしくは全体を自動化することで作業効率の向上が見込めます。

さらに人的エラーの減少だけでなく、作業時間の削減にもなり、リードタイムの短縮と人員コストの削減が可能です。

 

 


 

 

まとめ

 

 

 

 

 

梱包全体を見直して物流コストの削減と2024年問題に備えよう

 

運用開始当初から見直すことなく使用していることが多い「梱包資材」。

使用頻度やサイズ・種類を定期的に見直すことは、梱包作業に係る生産性の向上だけでなく、積載率の向上や破損率の低減を通して様々な面からコストの削減効果を生むことができます。

 

物流2024年問題の影響をすぐに受けることはない場合でも、先を見据えたコスト増加へ備え、削減の意識を持ち、今から少しずつ改善につながる取組を進めておくことが重要です。

 

梱包全体を見直し、自社に合う作業方法と資材を見つけましょう。

 

 

 


 

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